2006年09月01日
∞検討会 市「内容厳しくなった」 米沢市簗沢に建設予定の産業廃棄物最終処分場をめぐり、同市と建設主体の森崎興業(金子剛三社長、米沢市)とが結ぶ環境保全協定書の見直し作業を進めていた検討会(多賀谷英幸座長)は31日、見直し案を安部三十郎市長に報告した。建設に反対する住民団体側は「あくまでも建設にも協定書づくりにも反対する」との姿勢を崩していない。 99年に県が設置許可を出した同施設について、市は「設置の許可権は県であり、市は許可された施設に反対はできない」(安部市長)として、今春、環境保全のための協定書づくりに着手した。 公開して市民の意見を求めたところ、938通寄せられ、うち935通が「施設建設に反対なので、協定にも反対する」だった。 これを受けて、市は「地元が納得できるものを」と、大学教授や弁護士、市民代表ら計4人に委嘱した検討会を設置し、非公開で見直し作業を進めていた。 見直し案は、(1)不明確だった協定書の有効期間を施設の「廃止」までとする(2)公害防止対策をさらに厳しくする(3)市と業者との立会人を県の部長級から県知事にする(4)条文の表現を「するものとする」から「しなければならない」と強める――などとした。 市市民環境部は「同種同規模の処分場では一番厳しい協定書になった」としている。同部によると、この見直し案を安部市長が検討した上、森崎興業側に示し、受け入れられれば調印となる。見直し案を公開して、市民の意見を募ることはしない、という。 住民団体の「米沢の産廃を考える会」(今洋一代表世話人)は、「建設促進のための協定書と理解しており、(協定書づくりに)反対してきた。『反対があるから』と見直すこと自体、市民の心を理解しない行政と言わざるを得ない」としている。 |
米沢市の産業廃棄物最終処分場建設問題で、市と業者が締結する環境保全協定書案の見直しを進めていた検討会(座長・多賀谷英幸山形大工学部教授)の修正案が31日、安部三十郎市長に答申された。公害防止対策では、法令規制値の順守だけでなく、汚染物質の排出量や濃度の低減を求める努力項目を盛り込んだほか、ダイオキシン類対策についても明記した。
修正案では、未規制物質が新たに環境汚染、公害の原因として科学的に検証された際は、必要な対策を取るよう規定。ダイオキシン類に関しては、含有量が1グラム当たり3ナノグラムを超える燃え殻、ばいじんの埋め立てを禁止した。
また、市が必要と認めた場合は業者への立ち入り調査に住民が立ち会える項目を追加。協定の意義を高めるために、協定締結の立会人は知事とした。市は今後、安部市長が内容を検討し業者の理解を得たうえで、できるだけ早い時期に調印したい考えだ。
協定書をめぐっては、住民団体が建設反対を訴えていることから、安部市長が「市民が納得し、レベルの高いものにしたい」と見直しを指示していた。協定書に法的拘束力はない。【湯浅聖一】
毎日新聞 2006年9月1日