米沢の産廃処分場建設問題:市長、協定書案を再検討 不安解消へ専門家交え /山形

 米沢市簗沢の産業廃棄物最終処分場問題で、安部三十郎市長は31日、市と事業者の森崎興業間で結ぶ環境保全協定書案について再検討する考えを示した。建設反対の意見書を提出した住民団体「米沢の産廃を考える会」(今洋一代表世話人)に対して明らかにしたもので、住民の不安を解消するために専門家を交えた協定書案づくりを約束。当初、予定していた6月中旬の締結もずれ込むことになった。

 考える会はこの日、約70人が市内のおまつり広場から森崎興業を経由して市役所までデモ行進。安部市長に意見書と、建設反対を訴える927通のはがき・メールを渡した。安部市長は「重く受け止めている。許認可権のない市としては、業者と協定書を結んで安全を確保するしかない」と従来の考えを述べたうえで、「皆さんが納得できる協定書でないといけない。専門家を入れてレベルの高いものにしたい」と話した。専門家の人選などについては言及を避けた。

 市は県の指導で、事業者への立ち入り調査などを含めた協定書案を作成し、5月15日に市のホームページに公表。市民の意見を聴いて6月中旬に締結する予定だった。安部市長は「時間をかけて再検討したい。事業者は公共の利益を追求する役目もあり、協定書を結ぶ前に着工することはないと思う」との見方を示した。

 一方、考える会は「一定の評価はする」としながらも、「市長は危険なものに対して市民を守るという責務を十分に考えてほしい」とし、あくまでも建設に反対する姿勢を見せた。【湯浅聖一】

毎日新聞 200661

産廃処分場 市長らに反対意見書 米沢

2006年06月01日

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安部三十郎市町(左)に産廃建設反対の意見書を読み上げる「考える会」代表=米沢市役所で

 米沢市簗沢に建設予定の産業廃棄物最終処分場に反対する「米沢の産廃を考える会」(今洋一・代表世話人)は31日、同市内をデモ行進し、建設主体の森崎興業(金子剛三社長、米沢市)と安部三十郎市長に建設や協定書づくりに反対する意見書を渡した。
 意見書を手渡された安部市長は、「営業許可の出た菓子店に市が反対するのと同じで、県が認可した産廃処分場に市が反対すれば、営業妨害として市が損害賠償を求められる」と、建設に向けた協定書づくりに理解を求めた。
 また、市長は協定書づくりには「専門家も加え、市民の意見を十分聴いた上で進める。そのために、着工が遅れてもやむを得ないし、建設側も理解するのではないか」との見方を示した。
 考える会側は、「建設を前提にした協定書であっても、市長は市民の意見を聴く姿勢を示した。このことは意見を十分聴くまでは着工させないことにつながる」と評価した。
 一方で、菓子店と同列視した説明に、考える会の1人は「産廃処分場は迷惑施設。市民の安全を守る立場の市長として十分考えて発言してほしい」と話した。
 市側はこの日、産廃処分場建設に絡み、市民のはがきやメールなどが927通届いていることを明かした。

朝日新聞 200661


米沢の産廃処分場計画 市、協定案全面見直し

 米沢市簗沢で計画されている産業廃棄物処分場の建設に市民団体が反対している問題で、同市の安部三十郎市長は31日、建設を計画している森崎興業(同市)と市が結ぶ環境保全協定案を全面的に見直す方針を明らかにした。建設反対の意見を書いたはがきや電子メールを安部市長あてに送る運動をしている市民団体「米沢の産廃を考える会」のメンバー約70人が同日、市役所を訪れ、建設と協定締結反対の意見書を安部市長に手渡した。市長は「これだけの疑問や不安があることを尊重し、市民が納得できる内容になるまで協定は結ばない」と述べた。

 従来、市は、業者が予定している6月中旬ごろの着工前に協定を締結する方針だったが、この日程が見直される可能性が出てきた。

2006年6月1日  読売新聞)